2007年09月21日

アフリカの洪水、被災者の数が150万人に増加

920 AFP
 国連世界食糧計画(
World Food ProgrammeWFP)は19日、アフリカ大陸を襲っている過去数十年間で最悪規模の洪水による被災者が、既発表の100万人から150万人に増加したと発表した。

 WFPは「西部のモーリタニア(Mauritania)から東部のケニア(Kenya)まで広がった洪水は、ここ数十年で最大の被害をもたらしており、これまでに少なくとも150万人が影響を受けた」との声明を発表した。

 国連緊急援助調整官室(Office for the Coordination of Humanitarian AffairsOCHA)は今週、洪水がアフリカ各地で発生し始めた7月からの被災者の数を100万人と発表していた。

 AFPが集計した政府当局や救援組織のデータによると、洪水の影響による死亡者数は少なくとも270人。特にスーダン、ガーナ、ナイジェリアでの被害が著しく、洪水および洪水によってまん延した伝染病などによる死亡者が確認されている。

 今後もしばらく大雨は続くとみられており、状況の悪化が懸念されている。  
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2007年09月19日

2つの和解会議、しかし和解は見えず

9月6日から14日にかけて、エリトリアの首都、アスマラで、ソマリア解放和解会議が開催された。

この会議は、エチオピアの支援を受けているソマリア暫定連邦政府に反対する勢力が、エリトリアの協力を得て開催したもので、前のイスラーム法廷連合の支持者や、他の反政府勢力、ディアスポラのソマリ人など約400名が参加し、欧州連合(EU)やアラブ連合からのオブザーバーも出席した。

会議では、ディアスポラのソマリ人や国会の元議員など191名から成るソマリア解放同盟が結成され、イスラーム法廷連合の指導者だったシェイク・シャリフ・シェイク・アフメッドが同盟及び執行委員会(10名の委員から成る)の議長となり、以前の国会議長のシャリフ・ハッサン・シェイク・アダンが中央委員会(イスラーム主義勢力が45%、アダンのようなの元議員が25%を占める)議長に選出された。アフメッドとアダンは、ソマリアをエチオピアによる侵略から解放するための行動をとることを表明した。

会議最終日の14日には、エリトリアのイサイアス・アフェウェルキ大統領が演説を行い、2006年にソマリアの人々が復興へ向けて歩み出した時に、それを望まない人々がソマリアに侵攻したとし、ソマリアの人々の侵略者への抵抗は正当な権利であると指摘した。

反政府勢力のこうした動きに対し、ソマリア暫定連邦政府は、サウジアラビアのジェッダで会議を開いた。

この会議には、アブドゥッラーヒ・ユスフ暫定大統領や、最近モガディシオで閉幕したソマリア国民和解会議に出席した勢力が参加し、暫定大統領や首相が和解合意に署名した。

この合意の中でユスフ暫定大統領は、国連の指導の下で、アラブ・アフリカ諸国によって構成される平和維持部隊をソマリアに派遣するよう呼びかけた。

また、サウジアラビア国王は、ソマリアの対立する勢力の間で和解がなされれば、暫定連邦政府を支持することを表明した。

しかし、アスマラでの会議で樹立されたソマリア解放同盟のアフメッドは、モガディシオとジェッダでの交渉は和解へむけた真剣な努力ではないとし、暫定連邦政府と反政府勢力との間の溝が埋まる気配はない。

アナリストの間では、1998年から2000年にかけて国境紛争を行ったエチオピアとエリトリアがソマリアを舞台に代理戦争を繰り広げているという声も多く、ソマリアで和平が達成されるためには、近隣諸国による軍事的介入の停止が不可欠となっている。

大津 祐嗣

【主要参考記事】

BBC News 9月14日、17日
Shabait.com (Asmara) 9月14日、15日
Shabelle Media Network (Mogadishu) 9月14日、17日

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2007年09月04日

国民和解会議が閉幕、しかし光は見えず

モガディシオで7月15日に開始された国民和解会議が8月30日に閉幕した。

この会議には、国外からの参加者も含む約2000人が出席し、氏族間の和解、資源の分配、2009年の選挙など、様々な問題に関する決議が採択された。ソマリア暫定連邦政府大統領のアブドゥッラーヒ・ユスフは、閉会演説の中で、反対勢力に対して、攻撃を中止し、選挙への準備を行っていくよう呼びかけた。

しかし、エチオピア軍のソマリア駐留に反対するイスラーム主義勢力やハウィイェ氏族の反政府勢力はこの会議をボイコットし、暫定連邦政府への反対を唱えた。また、エリトリアのアスマラにいる反政府勢力が別の和解会議をアスマラで開催しようとしているとの報道もある。

モガディシオでの会議の閉会式の前には、反対勢力が3ヶ所で警察に対する攻撃を行い、イスラーム法廷連合の指導者、シェイク・ハッサン・ダーヒル・アウェイスは、支持者達はエチオピア軍をソマリアから追い出すまで戦いを続ける用意があることを表明しており、反対勢力を巻き込むことのできなかったこの国民和解会議がソマリアに和平をもたらせるかどうかは、かなり不透明である。

最近、モガディシオでは、通学中の児童2人が道路脇に置かれた爆弾で殺害されたり、イスラーム主義勢力と治安部隊との戦闘で多数が死亡したりしている。現在、ソマリアには約1600人のウガンダ部隊から成るアフリカ連合の平和維持部隊が展開し、暫定連邦政府と協力して治安を回復しようとしているが、そうした努力が実を結ぶためには、暫定連邦政府と反対勢力との直接交渉と和解が不可欠であり、それと同時に、ソマリアの周辺諸国が対立勢力への軍事支援を中止する必要がある。

昨年11月に出された国連の報告書は、エチオピア、ウガンダ、イエメンが暫定連邦政府を軍事的に支援し、シリア、イラン、エリトリア、ジブチ、エジプト、リビア、サウジアラビアがイスラーム法廷連合に武器を提供していることを指摘した。そして、今年7月の国連報告書は、エリトリアが大量の武器をソマリアのイスラーム戦士に供給していることを指摘し、エチオピア軍が4月に白燐弾を用いて反乱者と市民を殺害したことを非難した。エリトリア政府もエチオピア政府もこうした事実を否定しているが、ソマリアの内戦が周辺諸国による軍事的干渉によって長期化してきたことは明らかである。

エリトリアがエチオピアから独立してから2年後の1995年、エリトリアの紅海沿いの港、マッサワを訪れた。戦闘の傷跡の残る町で出会ったマッサワ市長は、復興への希望に目を輝かせ、イスラエルの港湾都市との交流について熱っぽく語っていた。

しかし、1998年、エチオピアとの紛争が再燃し、それ以降、対立が続いてきたことから、エリトリアは以前よりイスラーム諸国に近い立場を取るようになってきているように思われる。

8月17日、アメリカのアフリカ問題担当者は、エリトリアをテロを支援する国家のリストに加えることを表明した。

ソマリア近隣諸国によるソマリア国内の様々な勢力への軍事支援が紛争の収拾を阻害してきたことを考えれば、イスラーム法廷連合に武器を提供してきた国を批判する声があるのは当然であろう。だが、そうした批判は、ソマリアの紛争を煽るような軍事介入・武器提供をしてきた周辺諸国全てに対して平等に行われる必要があるのではないか。また、アメリカが国連安保理決議なしでソマリアに爆撃を行ったことに対して批判の声があることも忘れられてはならないだろう。

大津 祐嗣

【主要参考記事】
BBC News 8月18日付、26日付、28日付
The Reporter 9月1日付
posted by M.I at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ / ソマリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

アフリカ平和再建委員会(ARC)事務局からのメール転載

下記、番組は終了しました。
MUFGスペシャル「未来の子どもたちへ 地球の危機を救うお金の使い方」のお知らせ

9月3日(月)よる9:00から、「MUFGスペシャル 未来の子どもたちへ 地球の危機を救
うお金の使い方」が放送されます。この番組中に、ARCが行っているルワンダの奨学
支援事業の映像が紹介される予定です。ぜひご覧ください。
番組のHPは、以下の通りです。
http://www.tbs.co.jp/savetheearth07/

小峯茂嗣
アフリカ平和再建委員会事務局長
posted by M.I at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 代表から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする