2007年12月19日

スーダン北部と南部が包括的和平合意に回帰?

 2005年に結ばれた包括的和平合意によって成立したスーダンの国民統一政府は、イスラーム教徒が圧倒的に多い北部と、キリスト教徒とアニミストが多数を占める南部との間の関係を改善するため、3ヶ月ごとに拠点を北部のハルツームと南部のジュバの間で移動させることを明らかにした。

 スーダン南部の元反政府勢力の
SPLM(スーダン人民解放運動)は、10月に国民統一政府から離脱したが、最近、SPLM指導者で副大統領でもあるサルバ・キールがオマル・エルバシール大統領に会い、ボイコットを終えることを決めた。また、SPLMは、国民統一政府の3ヶ月ごとのローテーション、国勢調査、スーダンの北部と南部を隔てている境界線に展開している部隊を撤退させるスケジュール、北部と南部を結ぶ道路の整備を早急に進めるための開発委員会の設置にも合意した。

 国連事務総長の潘基文は、こうした動きを歓迎し、
2005年の包括的和平合意の履行が、両者にとって利益となり、スーダンと地域の恒久的な平和に不可欠であると述べた。

 しかし、北部と南部の境にあり、石油資源の豊富なアブイェイ地方の線引きが主な争点として残されており、北部と南部の人々の間でのわだかまりも依然として強い。包括的和平合意では、
SPLMに国民統一政府の閣僚ポストの28%と高位の政治・官僚ポストが与えられることになっていたが、実際には、北部の国民会議が強い影響力を行使している。国民会議は、包括的和平合意が決められた通りに履行されれば、南部の人々が2011年に南部で予定されている国民投票で独立のために投票することを知っている。

 11
月、オマル・エルバシール大統領は、イスラーム戦士はジハードに備えなければならないと呼びかけ、南部政府のサルバ・キールも、もし北部の国民会議が戦闘を再開すれば、それに対抗することを言明している。 

<参照記事>

BBC 1213日 "Sudan to have shuttle government"
BBC 1217日 "South Sudan dangers still lurking"
UN News Service 1213日 "Sudan: Secretary-General Welcomes Agreement to Resolve North-South Issues"
posted by M.I at 01:11| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ/アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月21日

アフリカの洪水、被災者の数が150万人に増加

920 AFP
 国連世界食糧計画(
World Food ProgrammeWFP)は19日、アフリカ大陸を襲っている過去数十年間で最悪規模の洪水による被災者が、既発表の100万人から150万人に増加したと発表した。

 WFPは「西部のモーリタニア(Mauritania)から東部のケニア(Kenya)まで広がった洪水は、ここ数十年で最大の被害をもたらしており、これまでに少なくとも150万人が影響を受けた」との声明を発表した。

 国連緊急援助調整官室(Office for the Coordination of Humanitarian AffairsOCHA)は今週、洪水がアフリカ各地で発生し始めた7月からの被災者の数を100万人と発表していた。

 AFPが集計した政府当局や救援組織のデータによると、洪水の影響による死亡者数は少なくとも270人。特にスーダン、ガーナ、ナイジェリアでの被害が著しく、洪水および洪水によってまん延した伝染病などによる死亡者が確認されている。

 今後もしばらく大雨は続くとみられており、状況の悪化が懸念されている。  
posted by M.I at 18:21| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ/アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月20日

【ブッシュ大統領、初代アフリカ軍司令官を指名 資源戦略も視野に】

ブッシュ大統領は710日、世界を地域別に管轄する米統合軍のうち、新設するアフリカ軍の初代司令官に、陸軍出身で黒人のウィリアム・ワード欧州軍副司令官を指名すると発表した。  
 同軍の創設は、米国の地域別の統合軍として
6番目。欧州軍の一部として今年10月までに活動を開始し、20089月末までに独立軍となる方針が決まっている。本部の所在地は未定で、アフリカ大陸の数カ所に分散させる案も検討されている。  
 同軍は、アルカイダなどイスラム過激派によるアフリカ大陸への浸透を阻止することが狙い、と謳われている。アルカイダの拠点とされるソマリア、スーダンなどへの対応のほか、アフ
リカ進出が著しい中国に対抗するなど、米国のエネルギー資源の権益を確保する狙いもあるとみられる。
 711日 USFL.COM CNN等参照 要約/ 斎藤美帆
posted by M.I at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ/アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月02日

ガーナでAU首脳会議開幕

    1日ガーナでAU首脳会議開幕

アフリカ連合(AU)の定例首脳会議が1日、3日間の日程で、ガーナの首都アクラで始まった。アフリカの統一政府樹立という構想が公式課題。

同時に今アフリカでもっとも重要な課題とされる、スーダン西部ダルフール地方の紛争やソマリア情勢なども協議するとみられている。

 主催国ガーナは、1957年3月にイギリス連邦内の自治領として独立してから、今年3月で50年を迎えた。サハラ砂漠以南の国では最初の独立国である。初代大統領のンクルマはアフリカの政治的統一(パンアフリカニズム)を熱望、提唱していた。ナイジェリアの著名な音楽家であったフェラ・アニクラポ・クティなどに大きな影響を及ぼしたことでも知られる。政治運動、女性解放の旗頭でもあったフェラの母親の盟友でもあった。


現在では、リビアの最高指導者カダフィ大佐らが統一政府の主な提唱者である。「非現実的」「時期尚早」との声も聞かれるが、統一政府樹立のアイデアそのものはンクルマの時代から、またアフリカの外でパンアフリカニズムが提唱されてからはすでに100年を越える長い歴史が刻まれている。それが現実からほど遠いと指摘されるのが今のアフリカの現状。


AUは「アフリカの統一」を目標に掲げながらも、当面の差し迫った重要な課題を抱えている。AUのクフォー議長(ガーナ大統領)は開幕演説で「統一政府の類は熟慮の末に到達できるもの」と指摘。執行部トップのコナレ委員長も「我々は多くの問題と格闘する必要がある」と述べ、現実を直視するよう警鐘を鳴らした。


それでも大佐の提唱のために議会の時間を費やさざるを得ないのはAU内での突出したリビアの経済力。加盟国分担金の15%を一国で負担し、最貧国への援助も多い。「資金をバックに強大な発言力を持ち、多くの中小加盟国は黙って従うしかないのが現状」(外交筋)とも言われている。


ダルフールをめぐっては、スーダン政府が6月、1万7000−1万9000人規模の国連・AU合同平和維持活動(PKO)部隊受け入れを了承したばかり。新たな転機を迎えている。

一方ソマリアでは、AUが8000人のPKO部隊派遣の方針を決めたものの、治安悪化で予定の一部分に達する部隊しか現地入りできていない。(共同、MSNニュース他、参照)  Africa-latina/Mii
 

posted by M.I at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ/アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする