2007年08月16日

ソマリア基本情報

ソマリア(ソマリランド共和国及びソマリア内プントランド国を含む)

   アフリカ大陸の東部に、サイの角のように突き出た「アフリカの角」と呼ばれる地域があり、ソマリアはその尖端部に位置している。地図を見ると、ソマリアは、左を向いた尻尾のないタツノオトシゴのような形をしている。このタツノオトシゴの横顔の上部にあたる北部沿岸は、紅海への入り口であるアデン湾に面しており、対岸はアラビア半島のイエメンである。口の部分はジブチと、横顔の下の方と胸部はエチオピアと、下腹部はケニアと接している。そして、長い背中は、インド洋に面している。 
<基礎データ> 


【民族】
ソマリ

 

【言語】主にソマリ語(アラビヤ語、スワヒリ語、英語、イタリア語などを話せる人もいる)

 

【宗教】スンニ派イスラーム

 

【地理・自然】

 

●緯度・経度

北緯12度〜南緯2度(赤道から北に1,250km、南に250km)、東経41度〜51

 

●面積

637,657km2(日本の約1.7倍)

森林:総面積の11.4%(2005年)

 

●国境線

ジブチとの国境線:58km

エチオピアとの国境線:1,626km

ケニアとの国境線:682km

 

●海岸線:3,025km

 

●地勢

最高地点:2,416m  Mount Shimbiris:シンビリス山(北部のサナアグ地方にある)

 

 北部と南部は、同じような地理的パターンを持つ。海岸沿いの平野と海岸砂丘の内陸には、有刺植物と草原の広がる半乾燥平野があり、その奥には、エチオピアのオガデン地方、ケニア北東部へと続く草の多い平野が広がっている。北部には、恒久的な河川がないが、南部にはシャベレ(Shabelle)川、ジュバ(Juba)川という2大河川がある。これらの川は共にエチオピア高地に源を持ち、長さは北のシャベレ川が2,012kmで、ジュバ川は1,658kmである。

 

●気候

 ソマリアには2つの雨季と2つの乾季から成る四季がある。

4月〜7月のグ(Gu:長い雨季)

7月〜10月のハガー(Hagaa:乾季)

10月〜12月のデイル(Dayr:小雨季)

12月〜4月のジラール(Jilaal:長い乾季)

 

 気温は、摂氏20度〜40度(平均30度)と比較的高い。12月〜2月の 北東モンスーンの時期は、北部では適度な気温だが、南部では非常に暑くなる。5月〜10月の南西モンスーンの時期は、北部では酷暑になり、南部でも暑い。モンスーンの吹かない時期は、蒸し暑い。

 

 ソマリアの大部分は乾燥・半乾燥気候に覆われており、年間降雨量は概して500mm以下である。アデン湾沿いの海岸部(北東部も含む)では、年間降雨量が100mmと極めて少ない。南部のキスマヨ(Kismayo)からケニアへと続く海岸地帯、北部のエリガヴォ(Erigavo)やシェイク(Sheikh)、ガビレー(Gabiley)からジジガ(Jijiga)へと広がる地域などの山がちな地域では、年間降雨量は500mm程度である。南部のジュバ川流域では、750mm以上になることもある。

 

【人口】

 

●ソマリア全体:8,228,000人(2005年)

人口増加率      2.7%(1995年〜2005年)都市人口比率    35%(2005年) 


●ソマリランド:
3,500,000人(推計)

 

●プントランド:2,400,000人(推計)

 

●ソマリア難民

 内戦の影響で、非常に数多くのソマリア人の移民・難民が、他の東アフリカ諸国、南アフリカ、湾岸諸国、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ(特にイタリア、イギリス、オランダ、ドイツ、スカンジナビア諸国)などに居住している。

 

●他国からの難民・庇護希望者

 エチオピアからの難民や庇護希望者が1,000人以上いる。

 

●国内避難民

 ソマリアには、長期間にわたる国内避難民が約400,000人おり、200611月以降、新たな避難民が3度にわたって大量発生した。200610月から12月にかけての大雨による洪水は、255,000人の避難民を生み、200612月のエチオピア軍・暫定連邦政府とイスラーム法廷連合との戦闘は、約65,000人から70,000人の避難民を生んだ。200721日以降、戦闘により首都のモガディシュから避難した数は391,000人で、200761までの数週間で約90,000人がモガディシュに帰還したと見積もられている。 


【通貨】
ソマリ・シリング、ソマリランド・シリング

 

【主要産業】畜産業、農業、漁業、軽工業、小売業、サービス業など

 

【天然資源】ウラン、天然ガス、石油、鉄鉱石、石炭、スズ、石膏、ボーキサイト、銅、大理石、宝石・貴石、塩など

 

【国内総生産(GDP)】

5023百万ドル(購買力平価)(2006年推定)

2483百万ドル(公定為替レート)(2006年推定)

一人当たりGDP600ドル(購買力平価)(2006年推定)

 
<教育・保健指標> 

【成人識字率】19.2 

小学校就学率】18
 

【出生時寿命】
男 45女 452005年)

15歳〜60歳死亡率(1,000人あたり)】男 465人、女 4232005年)


5歳以下死亡率(1,000人あたり)】男女 225人(2005年)

【乳児死亡率(
1,000人あたり)】133人(2005年)

新生児死亡率(1,000人あたり)】492004年)

【妊産婦死亡率(
10万人あたり)】1,100人(2000年)

HIV/AIDS
15歳以上成人HIV感染率(10万人あたり)870人(2005年)
AIDSによる死者                                            4,100人(2005年)
AIDS孤児                                                      23,000人(2005年)

【結核罹患率】
286人(10万人あたり)(2005年)

【ポリオ】
36例(2006年)

【発育不全の
5歳以下の幼児】29%(2000年)

【体重不足の5歳以下の幼児】23%(2000年)

最低限の食物エネルギーを得られていない人々の割合】712003年)


 【主要参考文献】 

伊谷純一郎/小田英郎/川田順造/田中二郎/米山俊直(監修)『アフリカを知る事典(新訂増補版)』(平凡社、1999年)

 BBC, Country profile: Somalia, 6, March 2007(http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/country_profiles/1072592.stm) 

Brons, Maria H., Society, Security, Sovereignty and the State in Somalia: From Statelessness to Statelessness? (Utrecht: International Books, 2001) 

Central Intelligence Agency, The World Factbook (https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/so.html) 

El Azzouni, Marwan and Orlando, Giuseppe, The Surud Mountain Forests in Somaliland, The Somaliland Times, Issue 207, 10 Feb 2005(http://www.somalilandtimes.net/sl/2005/207/28.shtml) 

Little, Peter D., Somalia: Economy Without State (Oxford: James Currey, 2003)

 Office for the Coordination of Humanitarian Affairs, Somalia 2007 Revision, Consolidated Appeals Process (CAP) 

The Official Website of the Puntland Government
 (http://www.puntlandgovt.com/profile.php#population) 

Somaliland Official Website
 (http://www.somalilandgov.com/)
 

United Nations Development Programme (UNDP),
Somalia Key Socio-Economic Indicators
(http://www.so.undp.org/page.asp?id=699) 

United Nations High Commissioner for Refugees (UNHCR), UNHCR Global Appeal 2007, 1 December 2006
 

UNHCR, UNHCR Global Report 2006 ,1 June 2007 (http://www.unhcr.org/gr06/index.html)

 
UNHCR NEWS, 1 June 2007 (http://www.unhcr.org/news/NEWS/466048622.html) 

United Nations Statistics Division, Millennium Development Goals Indicators
(http://mdgs.un.org/unsd/mdg/Data.aspx) 

World Health Organization (WHO), World Health Statistics 2007